1. イベント
  2. 【イベント】初のキットパス感謝祭!サプライズゲストも

【イベント】初のキットパス感謝祭!サプライズゲストも

千葉 勇

日本理化学工業は5月27日、キットパスアートインストラクター・キットパスアートサポーターの資格取得者と、キットパスのワークショップ開催希望者などを対象に、第1回「2017キットパス感謝祭」を川崎市産業振興会館で開催した。午前10時から午後4時までキットパスに関するセミナーやワークショップ、勉強会などを行い、多くの参加者で賑わった。

また、同社を取材してまとめた感動のノンフィクション「虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡」(幻冬舎)の著者である小松成美さんが来場するサプライズもあった。

小松成美.jpg小松成美さんと日本理化学工業を取り上げた著書「虹色のチョーク」

『虹色のチョーク』をAmazonでチェック

キットパスとインストラクター、そして知的障がい者雇用

キットパスは、紙はもちろん、ホワイトボードやガラスといったツルツルした平滑面に書くことができる筆記具。なめらかな書き味と発色の良さ、そして濡れた布で簡単に消すことができる特徴もあって、画材として子どもから大人まで好評となっている。

ミディアム12本開.jpgキットパスミディアム

『キットパスミディアム』をAmazonでチェック


そのキットパスの楽しみ方を全国で伝えているのがキットパスアートインストラクター。キットパスをより多く使用してもらうことによって、日本理化学工業では知的障がい者雇用枠の拡大につなげる狙いがあり、インストラクターを養成している。同社の活動に共感してキットパスアートインストラクターになる人も多く、現在までにおよそ1300人が名前を連ねている。

日本理化学工業の大山泰弘会長が最初に知的障がい者を受け入れたのは1960年のこと。以来、知的障がい者に“働く幸せ”を知ってもらうため、積極的な雇用を推進しており、現在、83人の社員のうち、62人が知的障がい者で、その割合は7割を超えている。そういった中でも国内のチョークメーカーとしてはトップシェアを誇るなど、知的障がい者雇用と経営が両立できることを実証している。


第1回キットパス感謝祭はワークショップ、セミナー、勉強会など盛りだくさんの内容で

今回、初めて開催した感謝祭では、キットパスを使った様々なワークショップ、セミナーやウィンドウアート、勉強会(ASOBodyの使い方)を実施。来場者はキットパスの多彩な使い方やコツをインストラクターから学んでいた。

このうちワークショップでは、「ジャンボフラワーづくり」(飯田菜穂さん)、「てるてるぼうずのチョークアート」(中井八重さん)、「点字用紙を使ったモビール作り/カード作り」(安生すみえさん)、「しもんスタンプで缶バッジづくり」(椎名純子さん)など合計9つの講座を設けていたが、一つひとつ順番に体験する来場者の姿も多く見られた。


缶バッジ.jpg「しもんスタンプで缶バッジづくり」


また、セミナーは講師の小野昌代さんが「手形・足形をキレイに取るコツについて」、いいつかじゅんこさんが「教えて!楽しい顔ハメアート活用法」を、それぞれ2回ずつ行った。


顔ハメ.jpg子どもたちに大人気の顔ハメアート

ウィンドウアートコーナーでは、しまぶくろえみさんが講師を務め、紙だけでなくガラスにも描けるキットパスのライブペイントを行った。子どもたちも参加して、自由気ままにガラスに絵を描いていた。

キットパス勉強会は、キットパスアートインストラクター限定で開催したもので、いけべけいこさんが講師を務めた。まず大山隆久社長が水で簡単に洗い流せるフェイス&ボディペイント「ASOBody」を使ってワークショップを行う際のガイドラインを説明。

そのあと、筆・綿棒・ステンシールシート・スタンプなどを実際に使った勉強会が行われ、参加者はフェイスペイントやボディペイントを楽しみながら体験していた。フェイス&ボディペイントは、ハロウィンのシーズンに向けて各地で次々とイベントが開催されるが、現在はインストラクター不足で需要に対応できていないことから、同社ではインストラクターの養成を急いでいる。

ASOBody.jpg「ASOBody」を使ったフェイスペイントの勉強会

『ASOBody』をAmazonでチェック


このほか、会場内ではキットパスを使った応募作品の展示も行われ、来場者による投票で最も得票数の多かったしまぶくろえみさんに優秀賞が贈られた。さらに、rikagaku賞と特別賞も選出された。そして、300人以上のインストラクターを生み出した大塚校の小野昌代さんにキットパス貢献賞を贈賞した。

同社では、今後もキットパスシリーズの拡販を図ることで、障がい者雇用枠の拡大につなげていく方針。

【文具のとびら】が気に入ったらいいね!しよう